再三再四言うけれど
俺は頭が良くないんだよ、と
皆笑うばかりで
そのうち俺は喋るのを止めた
代わりに大学ノートに書き出す
俺ともうひとりの対話
重ねたノートが俺の身長を追い越した日
俺は呼吸をしたまま死んでいた
白い頭蓋の中
俺ともうひとりは、幸せに暮らしている