Untitled

再三再四言うけれど

俺は頭が良くないんだよ、と

 

皆笑うばかりで

そのうち俺は喋るのを止めた

 

代わりに大学ノートに書き出す

俺ともうひとりの対話

 

重ねたノートが俺の身長を追い越した日

俺は呼吸をしたまま死んでいた

 

白い頭蓋の中

俺ともうひとりは、幸せに暮らしている

 

2008/9/8